こんにちは。アルコール依存症と診断され、治療中のコツコツりすです。
夫や妻がアルコール依存症なのでは?と悩んでいる方に向けて、アルコール依存をしてしまった私が夫にサポートしてもらった11つのことやアルコール外来での先生の話、自分の心境をご紹介したいと思います。
すべての方に参考にならないかもしれませんが、ご家族や知人への対応のご参考になったら嬉しいです。
- アルコール依存症とは
- 1、責めない
- 2、介抱(寄り添う)
- 3、言葉だけでも逃げ道も許可してくれる
- 4、自分のストレスを隠すようになった
- 5、医療機関に予約を取ってくれた
- 6、初診に同席&質問
- 7、ノンアル飲料とおつまみをふんだん買ってくれる
- 8、「いくらでもいいよ」という声がけ
- 9、褒めてくれる
- 10、アルコール依存症の本を買ってくれた
- 11、自分も何か我慢する
- まとめ
アルコール依存症とは
アルコール外来の先生が、「アルコール依存症はコントロール障害の一種なので、依存症かどうかの判断は、本人がお酒の量をコントロールできるかどうかです。」と言ってました。
アルコールは耐性ができるため、習慣的な飲酒により以前の量では酔えなくなります。
ストレスにより飲酒量が増えていくと、脳が異常をきたし、自分では飲酒量をコントロールできなくなる症状がアルコール依存症です。
旦那にその知識はありませんでしたが、下記のような対応をしてくれてありがたかったです。(ちなみに旦那は私よりもお酒を飲めますが、「別に飲まなくてもいい」という人です。)
1、責めない
お酒を多量飲酒すると下記のようなことが起こります。
・飲み始めは陽気だが、その後の気分の急降下。(お酒とはそういうものらしい)
・やるべきこと(家事や仕事など)がおろそかになる。
・問題があることがわかっていても、やめられない。
お酒を飲んだ本人は、そうなるまで飲んだのは自分だという自覚があり、お酒の量をコントロールできなかった自分に激しく自己嫌悪しています。
仮にその状態で、
なんでいつも、そんなに飲むの?やめなよ!!
と責められたら、本人はとてもしんどいです。さらに下記のリスクの可能性があります。
・行動を否定されるストレスでさらに酒量アップ。
・隠れて飲酒をするようになる。(アルコール依存症の典型的な例)
もちろん「やめなよ・・・」とは”白い目”で言われてはいましたが、「心配しているんだよ・・・」とで静かに言われる感じでした。
”白い目”と感じていたのは”心配している目”だったようです。
2、介抱(寄り添う)
上記の通り、具合が悪くなるまで飲み、ゲーゲー吐いている時は、自己嫌悪でいっぱいで「お金使って、具合悪くなって、何やってるんだろ・・・もうこんな飲み方したくない・・・」と毎回思っています。
毎回同じようなことをしているので、「またやってるよ・・・」と放っておかれそうなものですが、旦那は見放さずに、いつも介抱してくれました。(ゴミ袋に吐いたものの処理とか・・・すみません。。)
3、言葉だけでも逃げ道も許可してくれる
そもそもアルコール依存が始まった原因は仕事のストレスです。
ゲーゲー吐きながら、「会社辞めたい。もう無理。」と言っているのですが、
いいよ、辞めていいよ。
と言ってくれるので救われる気分になります。
ただ、生活があるので実際は辞めるわけにはいきません。
旦那も実際「辞められたら困る」と思っています。
でも、辛い時に言葉だけでも「逃げ道の選択肢がある」という状態が救われます。
4、自分のストレスを隠すようになった
旦那も仕事のストレスが大きい人で、以前は暗い顔をして帰ってきて、「会社辞めたい。」と頻繁に言っていました。
その後、私のストレスが大きくなり、アルコール依存症の症状が出るようになってからは、旦那はピタッと自分のストレスを吐かなくなり、暗い態度も見せなくなりました。
もしかして、私のためにストレス言わなくなった??
そりゃあ・・・
と言っていました。
私が「会社辞めたい。」と言っているので、「自分も辞めたい。」と言うと私の逃げ道がなくなる、と思って、自分のストレスを見せないようにしてくれているようでした。(気を遣わせてしまって、申し訳ない・・・)
5、医療機関に予約を取ってくれた
もともと医療機関の受診を希望していたのは私ですが、「自分で改善の努力しないといけないのではないか?」という迷いがあり、行動に移せないでいました。
ひどい飲み方を繰り返すうちに、旦那が
・・・病院に行こう。
と言ってくれました。他の人から「行った方がいい。」と言われないと、行動できない心境があります。(甘えているだけなんじゃないかと思って)
アルコール依存症の治療ができるところを自分で探しましたが、受け付けてくれるところがありませんでした。
受け付けていない&たらい回しな感じに、「どこも助けてくれない・・・」と心が折れてしまい、帰宅した旦那に
どこも受け付けてくれなかった〜。゚(゚´Д`゚)゚
と訴えたら、
じゃあ、オレが電話するよ!
と言ってくれました。おお??なんて、心強いんだ!!
「紹介状が必要」の大きな医療機関に電話して予約を取ってくれました。頼りになる〜!!
ただ、私の場合は、他の持病があったため、その病院からの「紹介状」を持ってくるように言われました。
行きつけの病院も「??アルコール依存症の紹介状じゃないけどいいんですか??」と戸惑っていましたが、持病の症状を記載した紹介状をお願いしました。
6、初診に同席&質問
初診は一緒に来てくれ、普段の状況を伝えてくれ、疑問に思っていたことを質問してくれました。
旦那の疑問①妻は飲み過ぎなのか?
飲酒量の基準がわからないから、私が「飲みすぎなのかどうかがわからない」ということでした。
つまり、「自分が止めた方がいいのか、止めなくてもいい量なのか」ということ。
一概には言えないけど、私は日本酒を1日300ml飲んでいたので、一般的には「飲み過ぎ」ということでした。
「やめなよ・・・」と言っていた旦那は間違ってはいないです。
*純アルコール量20g(女性は下記の1/2から2/3)
・ビール(5%)・・・500ml
・日本酒(15%)・・・180ml
・ワイン(12%)・・・200ml
・チューハイ(7%)・・・350ml
・ウイスキー(43%)・・・60ml
・焼酎(25%)・・・100ml
旦那の疑問②治療中に自分が気をつけること
治療にあたって、「妻に対して何か気をつけることはありますか?」と質問していました。
ということでした。先生、ありがとう〜!
旦那もそんなことまで気にしてくれてありがとう〜!
7、ノンアル飲料とおつまみをふんだん買ってくれる
ということなので、旦那は診断後から、私の空腹感を埋めるために、ふんだんにノンアル飲料やおつまみを買ってくれます。
家に大量に備蓄がある状態なので、新たに酒を買おうというより、「こんなにノンアル飲料があるのだから、あるものを飲もう」という心境になります。
また、たくさん買ってくれることにより、
こんなに買ってあげているんだから、お酒に手を出さないでね!
というメッセージやプレッシャーをふんだんに受け取っております。
8、「いくらでもいいよ」という声がけ
アルコールを飲酒している時は、「やめなよ・・・」と白い目で見ていたり、お酒売り場でお酒をカゴに入れると、不安そうな表情で私を見ていた旦那ですが、今は、
あ〜、イライラする〜、飲んでやる〜(ノンアルを)!!
というと、
ノンアルなら、いくらでもどうぞ!
と言ってくれ、スーパーでも、ノンアル飲料を選んでいる時に、
いくらでもいいよ。これでお酒を飲まなくて済むんなら!
と言って、たくさん買ってくれます。
9、褒めてくれる
そんな感じで、断酒生活も1ヶ月になろうとしています。
ストレスを発散する「趣味」というものがなかったのですが、少しでもノンアル生活にテンションをあげようと、リラックマとノンアル飲料のブログ記事を書くことを目標に断酒を続けることができました!(趣味はブログかな。)↓↓↓
旦那はもともと、ちょっとのことで褒めてくれる人ですが、
今日もお酒飲まずに過ごせて、えらいっ!!
と毎日褒めてくれます。
ちなみに、アルコール外来の先生も1ヶ月後の受診で、「一滴も飲まなかった。」と報告したら、めちゃめちゃビックリして褒めてくださいました。「飲まなかった」と報告する人は10人に1人くらいだそうです。先生に褒めてもらいたいというモチベーションもありました!
10、アルコール依存症の本を買ってくれた
正しい知識を持つのは治療の第一歩だと思います。
旦那が、アルコール依存症のわかりやすいマンガ本を買ってくれました。
ギャグ漫画テイストで、アルコール依存とタバコ依存を例に依存行為について楽しく学べます。
まずは、ご家族にマンガ本で知識を入れてもらうのもいいと思います。
11、自分も何か我慢する
旦那は、「糖質依存症」なところがあり、ストレスを感じると「糖分」を摂ります。
よって、メタボであり、ダイエットをしています。
私の断酒開始とともに、自分も「糖質」を控えるとのことでした。
大好きな炭酸飲料やコンビニスイーツ、アイスを随分と我慢していると思います。(あ、あんまり褒め返してないかも・・・褒めよう。)
でも、同時に「養命酒」を始めたんですよね・・・(笑)
まとめ
アルコール依存症の治療は、私は薬を頼ることなく「断酒」をしているだけですが、断酒できたのは、旦那のサポートと受診のプレッシャーのおかげです。一人で「断酒」するのはどれほど難しいことか、と思います。(今までできなかったし。)
アルコール外来の先生も「医療機関に繋がるとアルコール依存症の改善の確率が格段に上がる。」と言っていました。
ご自身で「やめたくてもやめられなくて自己嫌悪」で苦しんでいる方や、ご家族がアルコール依存症の疑いがある方は、症状が進行しないうちに医療機関に頼る方法もあると思います。
もしよかったら、下記でチェックしてみてくださいね。(私も受診のきっかけはこちらのセルフチェックでした。↓↓↓)
ただ、アルコール依存症の医療機関がものすごく少ないです。
こちらから、お住いの地域の医療機関・相談機関を検索できます。↓↓↓
よろしければ、こちらの記事もご参考に♪↓↓↓
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